1.サーカスの来た日


2.サンフランシスコ

作詞:大槻ケンヂ
作曲:三柴江戸蔵

さようなら さようなら
こんなに遠い 異国の果てで
お別れするなんて
本当に辛い

空気女と小人を連れて
街にサーカスが来る前に
ぼくら終ろう
お別れしよう
夏の来る前に

サーカスが来ると
二人ドキドキして

まだぼくは君を
恋してるのかもしれないなんて
思いちがいをして

サンフランシスコ

ほうらごらんよ
プラカードを持ち
小人がぼくらを見ている
「わがサーカス団をぜひごらん下さい
ワニ女もお見せしましょう」

サーカスが来ると
君はドキドキして

「きっとうまくいくわ」なんて
夢みたいなことをいって
思いちがいをして

サンフランシスコ

ノウズイは
ものを思うに
ものを思うにはあらず
ものを思うは
ものを思うは
むしろこの街
サーカスが来ると
二人ドキドキして
「まだぼくは君を」なんて
「きっとうまくいくわ」なんて
綱渡りみたいに

サンフランシスコ


3.踊るダメ人間

作詞:大槻ケンヂ
作曲:大槻ケンヂ・内田雄一郎・筋肉少女帯

子供騙しのお唄を唄って
そこそこ人気もある僕だけれど
いつも心に仮面の男が
灯台の上で僕に叫ぶのさ
“おごることなかれ
お前の思い言ってやろう”
ダメ人間はびこるこの世
マイト一発! 爆発させてえ! (3 2 1 0!)

ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間
ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間
ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間
ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間

コックリさんにたずねてみましょか?
いつかかもめになれるのでしょうか?
もしもかもめになれないのならば
僕は静かな地蔵でいたいな
“お前は老いぼれか!?
心の中を言ってやろう”
ダメ人間はびこるこの世
魚雷一発! 轟沈させてえ! (3 2 1 0!)

ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間
ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間
ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間
ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間

“踊ってる場合か!
お前の思い言ってやろう”
この世を燃やしたって
一番ダメな自分は残るぜ! (3 2 1 0!)

ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間
ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間
ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間
ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間

おーダメ人間として
生きるおろかさを
あまねくすべての人に伝えたい
そしてダメ人間の王国をつくろう
王様は僕だ 家来は君だ

ダメー!
(それでも生きていかざるをえない!)


4.日本印度化計画

作詞:大槻ケンヂ
作曲:大槻ケンヂ

日本を印度にしてしまえ!
オレにカレーを食わせろ オレはいつでも辛さにこだわるぜ
オレにカレーを食わせろ オレはいつでも辛さにこだわるぜ
高円寺で見た ターバンの男よ
オレをいざなえ ガンヂスの流れに

※for away tonight feaver
natural high and trip
for away tonight feaver
natural high
トビマス トビマス 日本を印度にしてしまえ※

オレにカレーを食わせろ 燃える辛さがオレをハイにするぜ
オレにカレーを食わせろ 燃える辛さがオレをハイにするぜ
吉祥寺で見た サリーの女が
ヨガのポーズでタクシーを止めた

(※くり返し)

オレにカレーを食わせろ オレはいつでも心のままに
オレにカレーを食わせろ オレはいつでも心のままに
中央線に飛び込んだ聖者の
最期の言葉が「カレーはなんて辛いんだー」

excite natural high and trip
excite natural high
トビマス トビマス… 日本を印度にしてしまえ!


5.じーさんはいい塩梅

作詞:大槻ケンヂ
作曲:本城聡章・King−Show

ひなたぼっこじ-さんはな
あの世でいい塩梅
苦労も 何にも
下界に 置いてきた
ひなたぼっこじ-さんはな
あの世でいい塩梅
ひねもす天国の上から
孫娘を見守る

「わが娘よ はかなむな
人生つらけりゃ
お茶 飲めよ」

ひなたぼっこじ-さんはな
あの世でいい塩梅
今夜もあの世のどこかで
ば-さんとボ-リング


6.マタンゴ

作詞:大槻ケンヂ
作曲:筋肉少女帯

呪いの館には行っちゃいけねぇ
呪いの館には行っちゃいけねぇ
くどいようだが行っちゃいけねぇ
呪いの館には行っちゃいけねぇ

それでも行くと言うのなら
オレを振り切り行くなら
呪いの顔に気をつけて
今すぐ君を狙ってる

タマミ タマミ

マタンゴというキノコは人に寄生いたします
あまねく全ての人がお庭にキノコを植えたら
キノコ人間になってしまった君の家のタマミちゃんが
目立たなくなるからいいねぇ
おめかしをして ドレスを着せて
パーティーにも連れて行けるからいいねぇ
いくら頭が良くたって かわいくたって
キノコ人間じゃねぇ

呪いの館には行っちゃいけねぇ
呪いの館には行っちゃいけねぇ
くどいようだが行っちゃいけねぇ
呪いの館には行っちゃいけねぇ

それでも行くと言うのなら
オレを振り切り行くなら
呪いの顔に気をつけて
今すぐ君を狙ってる

マタンゴ マタンゴ

タパタパ胞子を振りまくよ


7.詩人オウムの世界

作詞:大槻ケンヂ
作曲:橘高文彦

「昔、昔のお話しです」
詩人の男は世界を憎んで 森の奥に住む
若くして死んだ娘のために 詩をつづった
その言葉は風にのって 森をぬけて
街にふって 蝶の群れとなり
蝶々の群れは ムラサキの色に空をおおった
ムラサキの色に触れた者は みな気がふれてしまった

おびえる者たちは 詩人を追った
森をぬけて詩人は海へ ボートに乗って
オーム(オーム、オーム、オーム)×2
私は眉を剃って オーム(オーム、オーム、オーム)×2
新月の夜も休まず オーム(オーム、オーム、オーム)×2
詩をつづろう オーム(オーム、オーム、オーム)×2
世界を憎む詩を

「詩人はとある小島に 流れ着いた
犬と猫とコウモリとピエロが 彼を迎えた
私はこの世の全てを憎む 憎んでも 憎んでも
まだ余るこの世の全てを 言葉で燃やし尽くしてみせよう
力を貸してくれ だがおびえたピエロの密告で
詩人は警官隊の 銃弾に倒れた
その夜 犬はワンワンと吠え 猫はニャーニャーと鳴き
そしてコウモリは黙して 語ることがなかったのであった」

でも言葉だけは 風にのって
いくつもの街を越えて 蝶の群れとなり
オーム(オーム、オーム、オーム)×2
詩人の屍は オーム(オーム、オーム、オーム)×2
海を越え 北の国へ オーム(オーム、オーム、オーム)×2
その国の漁師によって オーム(オーム、オーム、オーム)×2
手厚く葬られたと言う


8.元祖 高木ブー伝説

作詞:大槻ケンヂ
作曲:大槻ケンヂ

高木ブー
俺は高木ブーだ 俺は高木ブーだ
まるで高木ブーだ 俺は高木ブーだ

一人で生きろよ つらくとも死ぬな
また会う日まで 御機嫌よう

苔のむすまでに 愛し合うはずの二人が
予定調和の中で 離れ離れになる
何も出来ないで 別れを見ていた俺は
まるで無力な俺は まるでまるで高木ブーのようじゃないか

俺は高木ブーだ まるで高木ブーだ
俺は高木ブーだ まるで高木ブーだよ

君といつまでも愛していたかったよ
君といつまでも 二人でいたかったよ

春に君と出会い 夏に君を愛し
秋に君と別れた そして一人の冬が来たよ

ブー ブー 高木ブー ブー ブー 高木ブー
ブー ブー 高木ブー ブー ブー 高木ブー

高木ブー 俺は高木ブーだよ


9.生きてあげようかな

作詞:大槻ケンヂ
作曲:本城聡章・King-Show

次に飛行機を見たら
少女は死のうと決めた
失恋だとか 通俗な理由
好きな本の間に
カミソリ隠し街へ
空は暮れかけ
飛行機は無く
浮かぶのはイメージ
枯れてくポプラ 沈んだデコイ
悲観的な映画 似てない似顔絵
死んだピアニストの未完成の曲
代わりに私が生きてあげようかな

浮かぶのはイメージ
落ちたヘリコプター 狂った時計
くだらない友達 救えない神様
横抱きのまま売られた子供
代わりに私が生きてあげようかな

思いとどまった少女
だがしかし
彼女の恋するやさ男は
理由あってすでに天国にいた
ひねもす男は下界の少女を見守っていたのだ
空の上からは少女の頭しか見えない
いいお天気だからもう少し生きてみようと
彼女が天をあおぐその時だけ
瞳を見ることができるのだ
だからなるだけ上を向いてお歩きなさい
それから
あまり甘い物ばかり食べ過ぎぬように

もうすぐ月が出たら
家へ戻ろうと決めた
少女の上を いま飛行機が
静かに横切った


10.サボテンとバントライン

作詞:大槻ケンヂ
作曲:大槻ケンヂ

めぬき通りのバクダン騒ぎ
ネコがくわえてきたバクダン
間一髪でバクハツしなかった
逃げた男は少年だった 決死の捜査を笑うように
犯行声明が送られてきた
サボテンマークのレポート用紙に
゛僕はこの世を憎む″と書いてあった
少年はサボテンが好きだった
サボテンは彼の神様だった
屋根裏部屋の隠れ家で それは緑に輝いている
少年はネコが好きだった ネコの名前はバントライン
バントラインとサボテンと
映画を見ている時だけが幸せだった

ホーイサボテン 緑の光り
バントラインと僕を照らしいて
少年とネコの第二の犯行は
街の大きなムービーシアター

アメリカンニューシネマ
「真夜中のカウボーイ」が上映されていた
バントラインがバクダン仕掛け
犯行は大成功と思われたが
映画に見とれていた少年は
ムービーシアターもろともふっとんだ

※ホーイサボテン 緑の光り
ポッカリと僕を照らしていて
ホーイバントライン どこまでもゆこうよ
流れてく雲の燃えおちても※

薄れていく意識の中で少年は
カラカラ回る映写機の音を聞いた
スクリーンには西部の荒野
荒野を舞台にこんな映画を見た
住み慣れた街を捨て 少年とネコがゆく
背中にしょってる真っ赤なギター
昔もらったオールドギター

(※くり返し)

どこまでもゆこう この荒野をぬけ
緑に輝く あの丘まで ホーイサボテン 緑の光り
バントラインと僕を照らしていて


11.これでいいのだ

作詞:大槻ケンヂ
作曲:内田雄一郎

「これでいいのだ」「 人生いろいろ」

(セリフ)いわれなき罪によって 無実の僕は13年間
オリの中に閉じ込められていたのであった
星の夜 散歩の途中 黒い服の人々によって
手錠を掛けられてしまったのであった

どんな夢も不思議じゃない
僕はいつも思うんだ いくらつらい事があったって

これでいいのだ これでいいのだ
これでいいのだ これでいいのだ

(セリフ)僕には恋人がいたが 彼女の面前
いわれなき罪を暴かれてしまったのであった 証言台に立った彼女は言った
「私はあなたを愛しているわだけど罪は罪だと思うの」と…

非常にキビシー そりゃないぜセニョール
僕はいつも思うのさ いくらつらい事があったって

これでいいのだ これでいいのだ
これでいいのだ これでいいのだ

これでいいのだ これでいいのだ
これでいいのだ これでいいのだ

「非常にキビシー」

(セリフ)13年間の刑期を終えて 僕は黒い服の人々に礼を言って
ヘイの外に出た これからはどこへだって 歩いてゆける
この2本の足さえあれば地の果てだってゆける
13年目の春の夜 満天の星空の元 恋人と再会した
私 毎晩祈ってたわ 悔い改めてくれる事を
ねえ これからは 2人で罪を償う旅に出ましょう
彼女の手を握り ただ僕は 「ありがとうありがとう」と涙した
握った彼女の手はなぜか冷たかった
それからの13年間を2人で暮らした 幸せだった
14年目の春に彼女は死んだ 僕は 満天の星空の元 泣きながら思った
これでいいのだ つらくともこれでいいのだ
テレビの男が言う「西から登ったお陽様が東へ沈む これでいいのだ」
そうだ これでいいのだ!だがしかし…だが…しかし

これでいいのか これでいいのだ
これでいいのか これでいいのだ

これでいいのか これでいいのだ
これでいいのか これでいいのだ

これでいいのだ これでいいのだ
これでいいのだ これでいいのだ

これでいいのだ これでいいのだ
これでいいのだ これでいいのだ

「これでいいのだ」「人生とはなんだ」


12.僕の宗教へようこそ ~Welcome to my religion~

作詞:大槻ケンヂ
作曲:大槻ケンヂ・King-Show

僕の宗教に入れよ何とかしてあげるぜ!
僕の宗教に入れよ何とかしてあげるぜ!
犬神つきのはびこる街に やって来た男は
リュックサックに子ネコをつめた少年教祖様さ
「この僕が街の悪霊どもを追いはらってあげよう」
うさんくさげに見てる奴等に少年が言った
「この僕が怪しげなら あんたら一体、 何様のつもりだ!」

僕の宗教に入れよ何とかしてあげるぜ!
僕の宗教に入れよ何とかしてあげるぜ!
犬神つきを治したいなら 踊ることが大事
犬神の家にアンテナを立てて踊り続けろ
アンテナだったら僕が持ってる お安くしとくぜ
うさんくさげに見てる奴等に少年が言った
「この僕が怪しげなら あんたら一体、何様のつもりだ!」

ハイ ハイ ハイ ハイ ハイ レディース・アンド・ジェントルメン
お父っつぁん アンド お母っつぁん、踊りなさい 踊りなさい
このアンテナ、そんじょそこらのまがいもんとはちょっと違うよ、
かのアメリカ大統領も愛用したってえスゲー品だ、
成層圏のそのまた向こう、大宇宙にポッカリと浮かぶお月様
その裏側のクレーターから飛んでくる宇宙線を
見事にキャッチしてくれるスグレ物なのよ。
この宇宙線が万病に効く効く、もちろん犬神つきにだって効果覿面よ。
さあ アンテナを屋根に立ててごらんなさい
あんたの娘さんも、嘘みたいに元気になって
喜ぶあんたたちの前で、きれいな声で、
ほらほら、オペラを歌ってくれるはずさ!

ほらね

宗教に入ろよ何とかしてくれるぜ!
宗教に入ろよ何とかしてくれるぜ!

だが、しかし 少年はペテン師なのさ
アンテナを立てたおうちは崩れていった
少年はネコを連れ町を出て行った
町は崩れて廃墟となった
その様子はまるで月面のようだった

宗教に入ろよ何とかしてくれるぜ!


13.キノコパワー

作詞:大槻ケンヂ
作曲:三柴江戸蔵

僕は立ち止まった 国境の橋の上で
振り向いたなら負けさ 生ける盲者の街を
愛していた君も 時に嫌いな君も
降る様に舞う蝶蝶の 紫の毒にやられた
リュックサックに子猫を詰めて 夜明け前に家を出た
鉄橋の上 妙に静かで 歩み出すと震えたから

※キノコパワー キノコパワー
どこか僕を連れていって
キノコパワー キノコパワー
遠く高く放り投げてくれ※

僕は眠りに落ちた 貨物列車に潜んで
夢見るよりも早く 街から僕は離れてく
愛していた君の 時に嫌いな君の
こびるみたいな笑顔も 寝返りうてば消えていった
ふいに目覚める子猫は逃げて 窓の外は また夜
降るように舞う蝶の群れを 冬の鉄路に見たから

(※くり返し)

どこか遠くへ逃げよう 遠くへ遠くへ逃げよう
逃げた街で冬には 吹雪きに凍ってしまおう
愛していた君が いつか訪ねてきたら
リュックに猫を詰めて 今夜はどこへ逃げようか

キノコパワー キノコパワー
歩みだすと震えるから
キノコパワー キノコパワー
猫はいつも怯えるから

(※くり返し)


14.戦え! 何を!? 人生を!

作詞:大槻ケンヂ
作曲:筋肉少女帯

戦え! 何を!? 人生を!

戦え! 何を!? 人生を!

才能の枯れたヤツがいた
彼の人生は退屈だった
わけあって1 人をあやめ
灯がつくように気付いた

戦え! 何を!? 人生を!

みんなに詫びようと決めた
あやまるべき人は 遠い町に
リュックサックに小猫をつめて
潜水艦のように夜をいそぐ

16ノットで闇を泳ぐ
胸に秘めた言葉は
「あいすみません」

国道だ もうすぐさ
真っ赤な車 通り過ぎる
かわそうとして 倒れた
「大丈夫?」と声を かけられた

腕をはらい はね起きて
振り返らず彼は
「急いでますから」


15.月とテブクロ

作詞:大槻ケンヂ
作曲:内田雄一郎

星の黒ネコ 月のテブクロ
僕を探して 旅に出るネコ

見知らぬ街で 行き倒れてる
顔を覗いて歩く毎日
黒ネコ 疲れたその背
伸ばして見上げる
星の夜 月の空

大切な物 いつかは朽ちる
大事にしても いつもこわれる
そう思う黒ネコ ゆらり その手をかざして
星の夜 月の空
黒ネコの爪を折る

黒ネコかすんだその目閉じて思う

星の夜 月の空
黒ネコの爪を磨ぐ


16.香菜、頭をよくしてあげよう

作詞:大槻ケンヂ
作曲:本城聡章・筋肉少女帯

モフモフと ジャムパン
食べている君の横で僕は
ウムム!と考える
抱きしめてあげる以外には何か
君を愛す術はないものか?

“あたしってバカでしょ?
犬以下なの”と微笑む
無邪気な君は
本当にバカだ
だから
アレだ
僕は…

香菜、君の頭僕がよくしてあげよう
香菜、生きることに君がおびえぬように
香菜、明日 君を名画座に連れていこう
香菜、カルトな映画君に教えてあげよう

“御免ね途中で寝ちゃった
ラストどうなったの?”
たずねた君は
本当にバカだ
だから
アレだ
僕は…

香菜、君の頭僕がよくしてあげよう
香菜、生きることに君がおびえぬように
香菜、明日 君を図書館へ連れていこう
香菜、泣ける本を 君に選んであげよう
香菜、いつか恋も終わりが来るのだから
香菜、一人ででも生きていけるように


17.小さな恋のメロディ

作詞:大槻ケンヂ
作曲:橘高文彦・King-Show

この激しい
メロディを叫ぶほどの怒りなど
今は もう ないからねえ

17の 幼い君を
抱きしめる 何かあるかい?

「あたし今日ね
昔の映画を見たの
「小さな恋のメロディ」よ
ねえ二人はさぁ
トロッコに乗って逃げてくの
ラストシーン」

※メロディ メロディ メロディ
「あの二人が」
メロディ メロディ メロディ
「どこへ行ったか」
メロディ メロディ メロディ
「あなた わかる?」
メロディ メロディ メロディ
「きっと地獄なんだわ」※

この世界を
憎しむだけの想いは
忘れたよ
今はもう 静かにさあ

17の冷めた瞳に
問いかける 何がコワイ?

メロディ メロディ メロディ
「恋も人も」
メロディ メロディ メロディ
「ねえ 消えるでしょ?」
メロディ メロディ メロディ
「だから あたし」
メロディ メロディ メロディ
「早く死んで消えるの」

メロディ メロディ メロディ
聞いてくれよ
メロディ メロディ メロディ
そう 夢のように
メロディ メロディ メロディ
何もかもが
メロディ メロディ メロディ
そう 消えていく
メロディ メロディ メロディ
消えることは
メロディ メロディ メロディ
でも コワク無い
メロディ メロディ メロディ
聞いてくれよ
メロディ メロディ メロディ
ただ消えるだけなのさ

(※くり返し)

いや、ちがう
我々が思うほど
この世界は
哀しくプログラムされちゃいない
何より
もうこれ以上君の周りに
不幸の存在を
俺は認めない


18.暴いておやりよ ドルバッキー


19.バトル野郎 ~100万人の兄貴~

作詞:大槻ケンヂ
作曲:本城聡章・筋肉少女帯

極めろ! 道 悟れよ! 我
極めろ! 道 悟れよ! 我

何で戦うかは
後々にしようぜ
死ぬも生きるも
ヒュルリ ヒュルリラ
バトル野郎
(行くぜ!)戦いの道 もえ もえ 燃えて
バトル野郎

極めろ! 道 悟れよ! 我
極めろ! 道 悟れよ! 我

オレが死んでも
泣いちゃいけない 笑えよ
ヒュルリ ヒュルリラ
風に流して 忘れろ
(そこで)戦いの道 もえ もえ 燃えて
バトル野郎

極めろ! 道 悟れよ! 我
極めろ! 道 悟れよ! 我
極めろ! 道 悟れよ! 我

生まれながらの性で
断末魔の時さえ
心で笑う男
戦うか! このオレと君は?

人生 ホラ
何処にも 逃げ場はねえのさ
天王星まで逃げたって
弥靭菩薩の手の上
(だから)戦いの道 えら えら 選ぶ
バトル野郎

極めろ! 道 悟れよ! 我
極めろ! 道 悟れよ! 我
極めろ! 道 悟れよ! 我
極めろ! 道 悟れよ! 我
極めろ! 道 悟れよ! 我
極めろ! 道 悟れよ! 我


20.おまけの一日


21.くるくる少女

作詞:大槻ケンヂ
作曲:橘高文彦・筋肉少女帯

キラキラ輝くまつげの雫
くるくる少女は 朝もやの中

(内面!)探している
(内面!)彼の記憶
(内面!)たしかココで
(内面!)抱かれた

くるくる少女は 膨らむ胸に
彼からの電波受信機がある

(内面!)ここで彼に
(内面!)埋め込まれた
(内面!)口移しで
(内面!)くれたの

アア 天秤座 夜
踊った二人
夢なんかじゃない

(内面!)くるくる
(内面!)回ってた
(内面!)きらめく観覧車
(内面!)写真も
(内面!)撮ったのに ママが捨てた

アア 天秤座 夜
星巡りした
ウソなんかじゃない

(内面!)くるくる
(内面!)変わったわ
(内面!)彼とのおしゃべり
(内面!)貰った
(内面!)プレゼント ママが捨てた

(内面!)証拠は
(内面!)無いわネ
(内面!)信じちゃもらえない
(内面!)夢でも
(内面!)ウソでも 恋してた


22.機械

作詞:大槻ケンヂ
作曲:本城聡章・King-Show

髪かきあげ 図面引いて
奇妙な話を熱く語った
あの男は 狂っていた
本当に人を救う気でいた

「ホラごらん 天使呼ぶための機械さ
これで消せる 人の哀しみを」
空へ…

今、彼女が空へむける機械は
誰にも愛されぬ彼の思い出
彼女だけが一人男を信じた
きっと 彼女だけには見えるのでしょう
天使、翼が

「ホラごらん 天使呼ぶための機械さ
これで消える 人の苦しみも」
星へ…

今、彼女が星座へむける機械は
誰にも愛されぬ彼の思い出
彼女だけが一人男を信じた
きっと二人だけには降ってくるでしょう

今、二人が空へむける機械は
誰にも愛されぬ人の哀しみ

天使、その羽根
天使、翼よ


23.蜘蛛の糸

作詞:大槻ケンジ
作曲:大槻ケンジ・筋肉少女帯

大丈夫(ダイジョブ) 大丈夫 大丈夫 大丈夫
大丈夫 大丈夫 大丈夫だよねぇ

友だちはいないから ノートに猫の絵をかく
友だちはいないから やせた子猫の絵をかく

同じ会話に夢中で 同じ調子で笑って
くだらない君たちの中で ボクは貝のように黙った

あの人は暗いから話しかけるの止めとこう
あいつはあぶないから話しかけるの止めとこう

蜘蛛の糸が降りてきたら ボクは誰よりも早く昇ろう
ボクの姿消えた時 みんな初めてボクに気付くのさ

蜘蛛の糸を昇っていつの日にか見おろしてやる
蜘蛛の糸を昇っていつの日にか燃やしてやる

最近どうもみんながボクを笑ってる気がする

大丈夫(ダイジョブ) 大丈夫 大丈夫 大丈夫
大丈夫 大丈夫 大丈夫だよねぇ

友だちはいないから ノートに猫の絵をかく
友だちはいないから やせた子猫の絵をかく

背中ごしに笑うあの娘 あなただけはとても好きだよ
くだらない人達の中で 君はどうして明るく笑うの

蜘蛛の糸を昇っていつの日にか見おろしてやる
蜘蛛の糸を昇っていつの日か 見おろす

蜘蛛の糸を昇っていつの日にか見おろしてやる
蜘蛛の糸を昇っていつの日にか 燃やして焼き尽くしてやる

それでもなんだかみんながボクを笑ってる気がする

大丈夫(ダイジョブ) 大丈夫 大丈夫 大丈夫
大丈夫 大丈夫 大丈夫だよねぇ
笑ってろ 見てろよ気のせいさ 眠れよ

大丈夫(ダイジョブ) 大丈夫 大丈夫 大丈夫
大丈夫 大丈夫 大丈夫だよねぇ

笑ってろ 見てろよ気のせいさ 眠れよ

大丈夫(ダイジョブ) 大丈夫 大丈夫 大丈夫
大丈夫 大丈夫 大丈夫だよねぇ

笑ってろ 見てろよ気のせいさ 眠れよ

大丈夫(ダイジョブ) 大丈夫 大丈夫 大丈夫
大丈夫 大丈夫 大丈夫だよねぇ

笑ってろ 見てろよ気のせいさ 眠れよ…


24.おもちゃやめぐり

作詞:大槻ケンヂ
作曲:本城聡章・King-Show

僕の日々にも一日ぐらい
こんなにいい日があったっていいよね

休みが取れたら 君を連れ出し
昔のヒーローのおもちゃを探そう

知らないだろうね彼らはみんな
死ぬこと恐れず勇気があってね

デビルマン バロム1 ロボット刑事K
僕は君のために死ねるだろうか!!

ヒーローズ ヒーローズ おもちゃ屋を巡った
あきれちゃったかい? 君はバカにした顔で
僕を笑った いーんだ それで

バースデイにはいいものあげるから
あともう一軒つきあってくれるかい

ライダーマン レインボーマン キカイダー 突撃ヒューマン
僕は君のために戦えるだろうか!!

ヒーローズ ヒーローズ おもちゃ屋を巡った
疲れちゃったかい? 君はムクレた顔だ
ヒーローズ ヒーローズ もう一軒だけいいかな
ヒーローズ ヒーローズ 君はソッポをむいて
僕をこづく いーんだ それで

キューティーハニー イナズマン ミラーマン トリプルファイター
僕は君のために死ねるだろうか!!

ヒーローズ ヒーローズ おもちゃ屋を巡った
ヒーローズ ヒーローズ 彼らに会うために
ヒーローズ ヒーローズ 勇気をもらうために
ヒーローズ ヒーローズ 君を愛するために
わからないだろ いーんだ それで


25.221B戦記

筋肉少女帯・水木一郎
作詞:大槻ケンヂ
作曲:本城聡章・King-Show

死んでゆく 死んでゆく 死んでゆく...

「やめろー!人生は最期の武器だ
無駄弾を撃つんじゃない」
「しかし、死んでゆきます」
「だから なんだというんだ!?
逃げるのか?あきらめるのか?
一生を闇の中ですごすのか?」
「いやです」
「少年の頃、
お前はテレビを見なかったのか?」
「見ました」
「思いだせ、
彼らは絶対の危機の時にどうした?
もうダメだ!というその時、
彼らはどうした? 答えろ!」
「タチムカッタ」
「ならばお前もそうすればいい、
それをやれ!」

おー輝く翼よ 今こそ勇気だ友よ
思い出せ 遠き日を夢見た場所へ行けよ

行くぜ!(GO!) 飛ぶぜ!(GO!) 心燃やせよ
行くぜ!(GO!) 飛ぶぜ!(GO!)
さらば目に映る総て達

「あー、やられた愛するものが
死んでいく時は 奉仕の気持ちになることよ」
「わかりかねます、
なぜ人間の一生は平等でないのか?」
「そんなの当たり前だわ
生きるってことは不条理ってことよ、
じゃーね、さよなら」
「いやです」
「少年の頃、
あなたテレビを見なかったの?」
「見ました」
「思いだして、彼らはリアルな
悲しみの時にどうした?
愛するものと別れ行く時
彼等はどうした? 答えて!」
「フランダースの犬は
その時、総てを受け入れた」
「ならばあなたもそうすればいい、
それをしなさい!」

誇り高き 翼 今こそ勇気だ友よ
忘れるな 太陽と 七つの海を行けよ

行くぜ!(GO!) 飛ぶぜ!(GO!) 心燃やせよ
行くぜ!(GO!) 飛ぶぜ!(GO!)
さらば目に映る総て達

「残弾数、ゼロ」
「また、会えるよ」
「つらいなー」

あーそれでも翼よ 今こそガーッツ!だ友よ
思いだせ 遠き日を 夢見た場所へ行けよ

行くぜ!(GO!) 飛ぶぜ!(GO!) 闇の夜越えて
行くぜ!(GO!) 飛ぶぜ!(GO!) さらばお別れだ
行くぜ!(GO!) 飛ぶぜ!(GO!) 心燃やせよ
行くぜ!(GO!) 飛ぶぜ!(GO!)
さらば目に映るすべてたち

サクリサクリと死んでゆく、
それでも、生き続けて
ドーナツ屋で、我々は再び会うべきなのだ。
もしも、死ぬこととなった者たちは幽霊となって
青ヒゲの兄弟の店で落ち合いましょう。必ず。
ひとまず、さらば
こんないいお天気の日に、先に行きます
行きます 行くぞー…


26.カーネーション・リインカネーション

作詞:大槻ケンヂ
作曲:本城聡章・筋肉少女帯

カーネーション・リインカネーション
カーネーション・リインカネーション……
カーッ!

リインカネーションが
ないっていうなら
猫をカン袋にさ
つめ込んで ああ投げつけてやる

カーネーション・リインカネーション
カーネーション・リインカネーション……
カーッ!

アタシとアナタを死が訣つなら
猫とシュークリームを
詰め替えて ああ送りつけてやる

カーネーション・リインカネーション
カーネーション・リインカネーション……
カーッ!

リ、リ、リインカネーションが
ないっていうなら
カ、カ、カ、カーネーションを
神様と ああ指定するべきよ

カーネーション・リインカネーション
カーネーション・リインカネーション……
カーッ!

昔の人は生きることは苦しむことと考えていて
だからもう二度と生まれてくることのないように
リインカネーションの輪から
解き放たれるために
暗い空を仰ぎ見て
アタシは生きることを
アナタと恋することと
認識しているから
アナタと再び会うために何度でも
生まれ変わりたいと思う
リインカネーションがないと言うなら
カーネーションを神様に指定するべきよ
ビビアン・リーが神様と指定するべきよ
アイアン・バタフライが神様に指定するべきだわ
ワトソン君、君が記録しておけ!
生まれ変わって、
虫になって
鳥になって
虫になって
また二人に戻って 恋に落ちて
そうして母の日は二人の再会の記念日となって
みんなニコニコよ!
ウヒャヒャヒャヒャ〜!

カーネーション・リインカネーション
カーネーション・リインカネーション……


27.再殺部隊

作詞:大槻ケンヂ
作曲:橘高文彦・筋肉少女帯

ああ、夜は明けて ユラユラ歩を合わせ
近づくのは14、15、16の少女の屍だ
さあ銃をかまえろ 銃爪を

髪の毛も指も 思い出も骨も
くだけよもう一度闇に帰してやれ
恋人見つけても心凍らせろ 目を伏せるな

あのね、あたしたち好きな人に もう一度会うため歩いただけよ

ホラ いつものように ホラ 町へ逃がすな
うちまくれ死者に哀しみはないから
うちまくれ罪の意識はひとときだ 気の迷いさ

あのね、あたしたち好きな人の 肌に触れるため歩いただけよ

その深い哀しみからのがれるために 少年は部隊に志願した
おそらく神のきまぐれで あの世から蘇った14歳から16歳までの少女たち
歩き回る屍を 鋼鉄の銃弾で もう一度闇に帰し 始末するために。
部隊の規律は厳しく右向け右!僅かな心のゆらめきも 許されなかった
少年にはかえってそれが心地良かった このまま何も考えず
ただ 少女達を始末してさえいれば それで 俺の一生はOKだ
もう 誰も失うこともない、、、
それはとても楽な事だから きっと楽な生き方だから

、、、ある日、少年は屍の中に恋人を見つける

あのね、あたしたち好きな人に もう一度会うため歩いただけよ
でもね、許されないのならば どうぞ、メチャクチャにして欲しいな
だって あたしは好きな人が 血まみれだって抱いてあげるワ
だって あたしの好きな人は 血まみれだって抱いてくれるワ

髪の毛も指も 思い出も骨も


28.トゥルー・ロマンス

作詞:大槻ケンヂ
作曲:本城聡章・King-Show

教会のカネが鳴り お茶の時間を知らせる午後
確かに死んだはずのあの男が帰ってきたぜ

村中が大騒ぎさ 犬もネコも腰抜かし
男は気にもせず 一直線に恋人の家へ

ラーララ ララ ラブ・ゾンビ ラブ・ゾンビ
ラーララ ララ ラブ・ゾンビ ラブ

「オレはもう一度 この腕で抱き締めるために
地獄から蘇ったぜ 何か文句があるかよ?」
「全然ないわ、あたしあなたに抱かれるために
生まれて来たんだから もうどうってことないわ」
死者と生ける者が 今、恋の下にひとつ

ラーララ ララ ラブ・ゾンビ ラブ・ゾンビ
ラーララ ララ ラブ・ゾンビ ラブ・ゾンビ
ラーララ ララ ラブ・ゾンビ ラブ・ゾンビ
ラーララ ララ ラブ・ゾンビ ラブ

「オレはもう一度 君の背中にくちづけるために
地獄からはいあがったぜ 何か問題あるかよ?」
「全然ないわ、あたしあなたを暖めるために
生まれて来たんだから まるでノープロブレムなの」

村の長老はいたく感動 ふたりを祝した
「今宵はみなよ 騒ごう、酒を酌み交わすのじゃ!」
人も死者も犬もネコも躍り明かしたぜ!


29.から笑う孤島の鬼

作詞:大槻ケンヂ
作曲:内田雄一郎

君は見果てぬ 夢を見て
いつか迷った 袋小路
うまい話が あるじゃなし
金のなる木の あるじゃなし

僕はここで見ていよう
君が堕ちてゆくところを

その島の中でなら
いくらでも 走れるさ

から笑う 孤島の鬼

遊ぶばかりで働かず
君も そのうち みだれていく

僕はここで見ていよう
君が朽ち果てるその時

その島は かこまれて
君はもう 動けない
夢を見て もう二度と
目覚めずに 動けずに

から笑う 孤島の鬼


30.釈迦

作詞:大槻ケンヂ
作曲:大槻ケンヂ・内田雄一郎

丘の上で ひとり すわって 古ぼけた娘が
丘の上で ひとり すわって 街を見降ろす
その横で 忙しげに アンテナ売りが
娘がたのむ 仕事のために商品の組み立て

けっこう イイ人だったから 恋して あげてもよかった
けっこう イイ人だったから 好きになってもよかった
ドロロの ノウズイ
ドロロの ノウズイ

アンテナはその街の博物館の屋根に
娘は そこの 持ち主の 成金の孫で
年は十四で おしゃべりすぎて
だけど かわいくって
アンテナ売りが 落ちてきたら 受けとめて あげるよ

けっこう イイ人だったから 恋して あげてもよかった
けっこう イイ人だったから 好きになってもよかった
ドロロの ノウズイ
ドロロの ノウズイ

釈迦はいい人だったから
ドロロの ノウズイ
ドロロの ノウズイ

足が滑り アンテナ売りは屋根から落ちる
待ちかまえてた 娘の上に 音をたて 落ちる
月の光りあびてアンテナがさびる
屋根の上の アンテナから 飛び出る電波が
シャララ シャカ シャカ

けっこう イイ人だったから
恋して あげてもよかった
けっこう イイ人だったから
好きになってもよかった
ドロロの ノウズイ
ドロロの ノウズイ
ドロロの ノウズイ
ドロロの ノウズイ
ドロロの ノウズイ
ドロロの ノウズイ
ドロロの ノウズイ
ドロロの ノウズイ